東芝(6502):「不適正会計による決算延期」「無配転落」
事の起こり:2015年4月3日
4月3日 特別調査委員会の設置に関するお知らせ
http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20150403.pdf
2013年度の一部インフラ関連の工事進行基準に係る会計処理で調査必要
↓
調査委員会を設置
株価動向を見ても市場はそこまで深刻に受け止めてませんでした。
2015年4月3日終値:@512円
2015年4月6日終値:@487円(△4.88%)
事態は一変:2015年5月8日
期末配当において無配転落
5月8日 剰余金の配当(期末)に関するお知らせ
http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20150508_1.pdf
業績予想は出せないから未定
5月8日 業績予想の修正に関するお知らせ
http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20150508_2.pdf
さらに第三者委員会設置
5月8日 第三者委員会設置のお知らせ
http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20150508_3.pdf
要点を絞ると以下の2点
(1)無配転落
(計算書類の確定が配当金支払いの手続き期限に間に合わない見込み)
(2)更に調査を要する事項が判明
ここで問題なのが規模が開示されていないので影響が不明な点です。ついでに言えば、2013年にも子会社で不適切会計をやっていて、今回は本体での不適切会計です。
当社子会社(東芝メディカルシステムズ株式会社)における不適切な会計処理について
2013年10月30日
http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/company/news/131030.html
今回の件も、「一部のインフラ工事」という言い回しから見てもそこまで大規模ではないと思うため・・・
現時点で東芝が上場廃止になる可能性(私見)
上場廃止にならない:99.9999%
上場になる可能性:0.0001%
くらいかなと。さすがに数兆円規模の粉飾なら可能性ありますけど、1000億円以下なら関係各所からお叱り受ける程度でしょう。
ただ、2013年に子会社で不適切会計をやって、今回は本体でもやったので内部統制の不備関連で特設市場入りの可能性はあると思います。