カイオム・バイオサイエンス(4583):ADLibシステムを用いた田辺三菱製薬とのモノクローナル抗体作製等の契約について

カイオム(4583):ADLibシステムは実在した

田辺三菱製薬との契約について

2016.12.15
田辺三菱製薬株式会社及びTanabe Research Laboratories U.S.A., Inc.との委受託基本契約締結のお知らせ
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/45830/1731e1e0/83f5/409f/8ade/a87d822f132a/140120161214456881.pdf

ざっと読むと

・ADLib®システムを用いる
・モノクローナル抗体作製等を行う
・抗体作製に関わる包括的な契約
・医療用、診断用医薬品として開発ステージを進める場合は別途経済条件等を協議
・平成29年12月期への影響についてはの創薬支援事業の業績予想に織り込む予定(平成29年2月中旬発表予定)

一番のサプライズは本当に「ADLib®システム」が実在したと言う事です。正直疑ってましたが、大手製薬会社と契約する事が出来たと言う事は、実在の証明になるかと思います。

ADLib®システムはカイオム社の発表通りのものであるならばかなり画期的なものであり、大きく飛躍する材料になり得るはずです。モノクローナル抗体は通常では作製に2ヶ月~3ヶ月程かかるものをわずか10日で作製するという驚くべきものなんですが、その盛り盛り具合から実在を非常に疑っていましたが、これが実用化レベルならば凄いものです。モノクローナル抗体そのものの単価も高いですし。


※画像は下記のカイオム社サイトより
http://www.chiome.co.jp/technology/adlib.html

カイオムのADLibシステムには、ニワトリ・キメラ(ニワトリとマウス)・完全ヒトの3種類があるのですが今回の開示からはどのADLibシステムかは読み取れませんでした。ただ、完全ヒトADLibシステムは2016年度後半から2017年度にかけて大手製薬メーカーとの契約を考えているとの話でしたので、田辺三菱製薬がその大手製薬メーカーだとするならば、完全ヒトADLibシステムでの契約かもしれません。

ちなみにですが2015年に2016年の予想を出したときに「国内外の大手製薬を含む複数の企業から問い合わせを受けている段階」であり「2016年12月期には技術導出する予定」でこれを主因として「売上高3,452百万円、営業利益651百万円と初の黒字化」と記載があります。

カイオム・バイオサイエンス完全ヒトADLibシステム技術での開発を加速化
2015年1月21日 13:01
http://www.zaikei.co.jp/article/20150121/231826.html

モノクローナル抗体作製は基本的に高いと言う事とADLibシステムの作製期間の短さから考えると、それだけの売上と利益を叩いてもおかしくなかもしれないとは思い始めています。

他にも開示を確認してみると

富士レビオ株式会社からADLib®システムを用いて取得した特異的抗体を使用した診断薬キットの製品販売売上に応じた一定のロイヤルティ収入を受領する予定

2016.09.30
富士レビオ株式会社との共同研究開発期間終了のお知らせ
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/45830/35bcfd29/9ac6/40bb/b0bf/6969db202991/140120160930404155.pdf

Chugai Pharmabody Research Pte. Ltd(中外製薬の研究子会社)と平成33年12月31日まで契約期間を延長

2016.09.26
Chugai Pharmabody Research Pte. Ltd.との委託研究取引基本契約の契約期間延長のお知らせ
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/45830/7507f40b/a454/4f2e/ad8c/1d0a1d6dafc2/140120160926400627.pdf

などど、「あれ?もしかしてカイオムって本物なの?」と思ってしまうような開示が出てきます。

さらには、米国国立がん研究所がカイオムの抗DLK-1抗体を採択しています。「え?嘘でしょ?」と思いましたが本当です。

2016.10.19
当社抗DLK-1抗体の米国国立がん研究所Pediatric Preclinical Testing Programへの採択に関するお知らせ
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/45830/5ed9b754/650d/4216/bcd7/79b353e100fd/140120161019415785.pdf

そうなってくるとスイス社との総額で約110億円のオプション契約もの信頼性が出てくる事になります。

2016.03.14
がん治療用抗体LIV-2008bのオプションライセンス契約締結についてのお知らせ
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/45830/3b6dde5e/8519/48c9/a12d/4f72c7542d6d/140120160314434639.pdf

実際にはどういう数字が出てくるかで全てが決まりますが、それは2月まではよくわからない状態です。開示から見るともしかするともしかするかもしれないという疑念が沸いて来ました。

少し長く書きましたがせっかくなので、2014年のカイオムさんのアニュアルレポートで面白い画像を見つけたのでこれで〆たいと思います。


※画像は下記のレポートより
http://www.chiome.co.jp/info/pdf/prs20140814.pdf

コメント