新型コロナウイルスショックの2番底シナリオは健在という話

株関連ニュース

NYダウは、2020年03月23日に18,213ドルを付けた後、23,504ドルまで戻しています。このリバンドの背景には、緊急経済対策の成果もあり急激なクレジットクランチは回避され、5月位にロックダウンが解除され経済活動が徐々に戻っていくという前提をマーケットは織り込んだ結果と言えるでしょう。

しかし、この前提が崩れた場合はどうなるでしょうか?

つまり崩れた場合は、変化した状況に合わせてのシナリオ作成とその確率に沿って資産構成を見直さないといけないという事です。ポジティブな材料が出れば当然上ですし、ネガティブな材料が出れば当然下です。

現在の状況を客観的に見るならば、上記の前提は崩れつつあると判断できるでしょう。その理由の一つには初期対応を誤ってNYの感染者数の拡大があまりにも多くなったという事でしょう。

報道から見るコロナウイルス治療薬・ワクチンの状況

・ワクチンが出来るのは早くても1年半後
→出来る事自体にも疑問視する声も
・治療薬で画期的なモノは難しい
→アビガン等は副作用も強くあくまでも重症者用
・十分な免疫を確保できるウイルスではない可能性
→これが確定するとワクチンへの期待がかなり低下し季節性・風土病への格上げ

今回の新型コロナウイルスの特徴から考えても分かるように、有効なワクチンが開発できていない状態でロックダウンを解除すると、再度の感染拡大になる可能性が高く、免疫も獲得できない場合には、何回でも感染する可能性すらあります。

そうなると市場が想定していた以下のうち

・5月位から経済活動は再開する
・経済対策でクレジットクランチは回避できる

「5月位から経済活動は再開する」前提が大きく崩れる事になります。そうなれば、追加の経済対策が必須となり「経済対策でクレジットクランチは回避できる」のシナリオにも暗雲がかかってくることになります。

そういった中、さっそくですが「NY州知事 経済活動再開は1年半後にかけ段階的実施の方針」の報道が来ました。また4月開催が予定されていた中国の全人代の開催も5月10日、もしくは6月の報道も15日に入ってきました。あの面子を大事にする中国ですら全人代を何回も延期する状況になっているという事です。

整理すると

・新型コロナウイルスで免疫が獲得できない最悪パターンも想定に入れる必要性が出てきた。
・ロックダウンは、NYの宣言を見ると今後1年続く可能性
・中国の状況が怪しい

以上で一番嫌なのは、ある日突然に「新型コロナウイルスで免疫が獲得できない」報道が出る事です。こうなると、全国民検査&全地域消毒というスペイン風邪以上の対応が必要になってきます。できればワクチンが開発され早めの収束を願っていますが、5月に経済活動再開は諦めた方が良さそうな空気になってきたことは頭に入れておくべきかなと。

株価の動きとしては、
中国の全人代が5月に開催 → (開催出来れば)ポジティブ
NYの経済活動再開は1年半後 → ネガティブ
ですので、基本下押し圧力が高い状態で、中国の全人代が近くなったら株価が底堅くなり、その内容を好感して一時的に上げると予想します。

その後は、新型コロナウイルスの感染状況と特徴の解析結果待ちです。ワクチンと治療薬の目途が出来れば、その瞬間から本格的なリバウンド相場になります。逆に有効なワクチンの開発断念となれば、お手上げ状態になりますね。

2番底シナリオのトリガー

そうなると2番底シナリオのトリガーは以下の二つになるかなと

ワクチンの開発難航報道(もしくは免疫獲得できない報道)
ロックダウン解除後に再度の感染拡大報道

そうなるとトリガーが引かれる時期的には6月~8月目途を頭に入れておくべきかなと。

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