【診療点数】世田谷区の国立成育医療研究センターで小児集中治療室(PICU)の医師9人が一斉に退職した問題について

※投資には関係の無い記事

医師9人退職、小児ICUを縮小 国立成育医療センター
http://www.asahi.com/articles/ASG4T7QG9G4TULBJ02B.html

別の非常勤医師4人も任期満了で、3月末に計9人が退職した。PICUの医師数は28人から19人になった。医長ら5人の退職理由についてセンターは「公表できない」としている。

この影響で4月以降、PICUでは病床を20床から12床に減らした。ほぼ満床状態で、救急搬送の患者を受け入れられなかったことが少なくとも2回あった。医師が付き添って、別の病院に搬送したという。

ネットでの意見

・残業時間外の無給での強制や夜勤の翌日も診療を強制?
・医者の善意と体力任せにしている?
・理由:モンペ ?
・一斉に辞めるってことはなんか内部の政治的事情?
・過酷な労働に加えて理不尽なクレーム?
・病院医者は、安給長時間労働で奴隷扱い
・とにかく勤務医の労働はめちゃくちゃ

多くが医師に好意的な意見です。ただ、問題はなぜこんな状態なのか?ということですが、私が思うには2つ原因があります。

・診療点数
・訴訟リスク

お医者さまで一番儲からないのは何科?

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1412184494

小児科

一番報酬の点で割に合わない。診療点数が高くないので,報酬が少ない

産婦人科

夜中に呼び出されるうえ何かとゴタゴタの多い

内科や外科・脳神経外科

1週間病院に泊まりっぱなしもざら

病院で決められた当直以外で、患者さんの病状の加減などで病院に泊まるのはサービス残業で、当直代はもらえません

現在の診療報酬の制度では小児科病棟の危機は救えない

http://oh-kinmui.jp/forum/shouniiryou/02.html

・人手を要する
・時間を要する
・熟練を要する
→なのにそれに見合った報酬ではない
・ピーク時と閑散期の差が非常に大きい
・救急は増えていますが、軽症の方が多い
・患者は増えても、小児科医は増えない
・夜診る医師はもっと少ない

小児科の閉鎖や退職が相次ぐところを見ていると、これが現実なのだと思います。

医者が避けるのは「命を救う仕事」

http://www.long-life.net/newpage1104.html

減少した希望した診療科(比率)

・脳神経外科(42%減)
・外科(33%減)
・小児科(28%減)

増加した希望した診療科(比率)

・形成外科(41%増)
・皮膚科(24%増)
・麻酔科(23%増)

共通して挙げられるのは

・当直は避けたい
・緊急業務は避けたい
・命にかかわることは避けたい
・訴訟リスクは避けたい

希望者そのものは決して少なくないのだが、多くの問題、過労死、医療裁判等々、多くの問題が踏み込むのを躊躇させているのでしょう。

雑感

結局のところ、小児科の問題は「勤務条件(報酬)」と「訴訟リスク」だと思います。はっきりいって医者を責める気が全く起きないですね。

そりゃそうだよね!

って納得してしまいます。誰だって、拘束時間が長く当直もあり責任が重く訴訟リスクがある仕事なんてしなくないでしょ?確かに一部であまりよろしくない人がいるのは知っています。しかし、だからといって過度な訴訟問題が続くと、そもそも小児科医がいなくなるという問題もあります。

市場原理が働きに難い業界の調整って、難しいですよね。

※以下は、補足

年齢階級別国民医療費

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/09/kekka5.html

年齢別医療費-2

こうやって年齢別の医療費を見ると、老人か子供か?という選択肢のような気がします・

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