[6619]ダブル・スコープ(WSCOPE)の決算情報から買い時を予想してみる

業績ハイライト | ダブル・スコープ
http://w-scope.co.jp/ir/financial/highlight.html
6619-1

ざっと見てみると2011年12月期に何かあったようですので短信を見てみます。
青枠・・・売上と営業利益が驚異的
赤枠・・・純資産額が純利益以上に急増してるけどなんで?(上場に伴う株式の発行でした)

 

 

粗利益率を見てみる

年度/項目 売上高 売上原価 利益率 販管費
H25年12月期
H24年12月期 2325 1341 42.32% 591
H23年12月期 3382 1596 52.81% 477
H22年12月期 1686 1169 30.66% 307

利益率結構いいな・・・。

 

 

次に販売地域別売上高を見てみる

年度/項目 日本 アジア 北米
H25年12月期
H24年12月期 28 2153 142
H23年12月期 2 2515 863
H22年12月期 7 1469 181

アジア(主に中国)に偏っている事がわかります。
※平成24年12月期の中国の占める売上割合は、89.3%

 

 

H24年12月期の売上げ急減の理由は?

・欧州の財政危機や中国への輸出の伸び悩み等
・EV(電気自動車)・HEV(ハイブリッドカー)など輸送機器用途が市場予測に比較し伸び悩み
・売上の46.5%を占める東莞市旭冉電子有限公司(販売代理店)の顧客は比較的企業規模が小さく、また市場構造の変化への対応が遅れた事
・前連結会計年度の売上の23.3%を占めた米国A123 社がchapter11(米国における破産手続)を申請
・DowKokam 社については、6月から出荷を開始しましたが同社の販売不振に伴い、年後半では受注が中断

 

 

次に今期(H25年)の業績を見てみる

年度/項目 売上高 売上原価 利益率 販管費
H25第4Q
H25第3Q 786 471 40.08% 180
H25第2Q 739 522 29.36% 184
H25第1Q 292 427 -46.23% 188

第2Qから急回復しています。

 

ダブル・スコープ(株)(6619)の業績情報等

ダブル・スコープ(株)(6619)
リチウムイオン電池セパレーター専業メーカー。日本本社だが、生産は韓国、販売先は米・中国。
(※上記特色は、yahooファイナンスより引用)
株価:542円()
前日比-68円(-11.15%)
25日移動平均価格:403円
25日移動平均乖離率:+34.49%
株式時価総額:76億円

予想PSR(株価売上高倍率):3倍
1株当たり純資産 589.58

 

まとめ

・利益率が極端に高いので売上高次第で業績変容の可能性
・売り先は中国が90%以上になっているので地政学リスクは極端に高い
今期は一転黒字予想(私の見解)
・リチウムイオン電池のセパレーター(分離膜)と呼ばれるフィルムを作るダブル・スコープ・社長の崔元根さんは、韓国出身

 

後、面白い記事があったので参考までに
2012年3月1日
韓国で破れた夢、日本で咲かせるリチウムイオン電池の部材で急成長
ダブル・スコープ社長 崔 元根
http://diamond.jp/articles/-/16315

A123が、大口納入先に決まった。それが冒頭のBMWの最新のハイブリッドカーに採用されたのだ。

現在、世界のリチウムイオン電池用のセパレーターの市場規模は約1000億円。旭化成、東レ東燃、セルガードの上位3社が8割近くを占める寡占市場に、同社は5%という“風穴”を開け、昨年12月には東証マザーズへの上場を果たした。

 

私が、証券業の本職なら一回会ってお話してみたいな・・・とは思いました。

 

6619-5

チャート的にも今買う銘柄ではないでしょうね。
様子見です。

ただ、買い煽る理由も無くはないなと思いました。

 

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