業績ハイライト | ダブル・スコープ
http://w-scope.co.jp/ir/financial/highlight.html
ざっと見てみると2011年12月期に何かあったようですので短信を見てみます。
青枠・・・売上と営業利益が驚異的
赤枠・・・純資産額が純利益以上に急増してるけどなんで?(上場に伴う株式の発行でした)
粗利益率を見てみる
年度/項目 | 売上高 | 売上原価 | 利益率 | 販管費 |
H25年12月期 | – | – | – | – |
H24年12月期 | 2325 | 1341 | 42.32% | 591 |
H23年12月期 | 3382 | 1596 | 52.81% | 477 |
H22年12月期 | 1686 | 1169 | 30.66% | 307 |
利益率結構いいな・・・。
次に販売地域別売上高を見てみる
年度/項目 | 日本 | アジア | 北米 |
H25年12月期 | – | – | – |
H24年12月期 | 28 | 2153 | 142 |
H23年12月期 | 2 | 2515 | 863 |
H22年12月期 | 7 | 1469 | 181 |
アジア(主に中国)に偏っている事がわかります。
※平成24年12月期の中国の占める売上割合は、89.3%
H24年12月期の売上げ急減の理由は?
・欧州の財政危機や中国への輸出の伸び悩み等
・EV(電気自動車)・HEV(ハイブリッドカー)など輸送機器用途が市場予測に比較し伸び悩み
・売上の46.5%を占める東莞市旭冉電子有限公司(販売代理店)の顧客は比較的企業規模が小さく、また市場構造の変化への対応が遅れた事
・前連結会計年度の売上の23.3%を占めた米国A123 社がchapter11(米国における破産手続)を申請
・DowKokam 社については、6月から出荷を開始しましたが同社の販売不振に伴い、年後半では受注が中断
次に今期(H25年)の業績を見てみる
年度/項目 | 売上高 | 売上原価 | 利益率 | 販管費 |
H25第4Q | – | – | – | – |
H25第3Q | 786 | 471 | 40.08% | 180 |
H25第2Q | 739 | 522 | 29.36% | 184 |
H25第1Q | 292 | 427 | -46.23% | 188 |
第2Qから急回復しています。
ダブル・スコープ(株)(6619)の業績情報等
ダブル・スコープ(株)(6619)
リチウムイオン電池セパレーター専業メーカー。日本本社だが、生産は韓国、販売先は米・中国。
(※上記特色は、yahooファイナンスより引用)
株価:542円()
前日比-68円(-11.15%)
25日移動平均価格:403円
25日移動平均乖離率:+34.49%
株式時価総額:76億円
予想PSR(株価売上高倍率):3倍
1株当たり純資産 589.58
まとめ
・利益率が極端に高いので売上高次第で業績変容の可能性
・売り先は中国が90%以上になっているので地政学リスクは極端に高い
・今期は一転黒字予想(私の見解)
・リチウムイオン電池のセパレーター(分離膜)と呼ばれるフィルムを作るダブル・スコープ・社長の崔元根さんは、韓国出身
後、面白い記事があったので参考までに
2012年3月1日
韓国で破れた夢、日本で咲かせるリチウムイオン電池の部材で急成長
ダブル・スコープ社長 崔 元根
http://diamond.jp/articles/-/16315
A123が、大口納入先に決まった。それが冒頭のBMWの最新のハイブリッドカーに採用されたのだ。
現在、世界のリチウムイオン電池用のセパレーターの市場規模は約1000億円。旭化成、東レ東燃、セルガードの上位3社が8割近くを占める寡占市場に、同社は5%という“風穴”を開け、昨年12月には東証マザーズへの上場を果たした。
私が、証券業の本職なら一回会ってお話してみたいな・・・とは思いました。
チャート的にも今買う銘柄ではないでしょうね。
様子見です。
ただ、買い煽る理由も無くはないなと思いました。
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