日本精密
JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
株券保有割合 -% → 5.28% 報告義務発生日 13/11/15
日本精密 決算短信一覧
http://www.nihon-s.co.jp/financial
過去の決算履歴を表にしてみる
年度/項目 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
H25年3 | 5,585 | 103 | 105 | 90 |
H24年3 | 6,002 | 334 | 295 | 296 |
H23年3 | 5,180 | 207 | 156 | 172 |
H22年3 | 4,193 | -39 | -56 | -52 |
H21年3 | 5,003 | 144 | 150 | 43 |
H20年3 | 3,980 | -176 | -190 | -735 |
H19年3 | 3,362 | 105 | 66 | -218 |
H18年3 | 2,862 | -218 | -260 | -585 |
H17年3 | 3,487 | 119 | 17 | 116 |
H16年3 | 3,598 | 91 | -44 | -460 |
H15年3 | 3,581 | 113 | 5 | -37 |
ざっと見たところ、売上高は増加しているか利益が非常に薄いのと安定してない。このことからも会社の事業基盤が非常に不安定であると推測されます。
次に・・・
キャッシュフロー履歴を表にしてみる
年度/項目 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 期末現金 |
H25年3 | -125 | -290 | 290 | 598 |
H24年3 | 290 | -275 | 200 | 697 |
H23年3 | 406 | -115 | -200 | 499 |
H22年3 | 206 | -84 | -54 | 433 |
H21年3 | 419 | -72 | -129 | 356 |
H20年3 | -479 | -45 | 111 | 137 |
H19年3 | 145 | -95 | 201 | 552 |
H18年3 | 215 | 186 | -353 | 301 |
H17年3 | 38 | -48 | 80 | 252 |
H16年3 | 154 | -212 | -344 | 182 |
H15年3 | 112 | -26 | -83 | 588 |
売上高に対しての期末現金同等物の少なさが非常に気になります。金融機関と親密な関係にあれば現金を保有する必要は無いかもしれませんが、定期的に営業キャッシュフローが赤字になっているのであまり余裕が無いことが推測されます。
次に・・・
売上原価率の履歴を表にしてみる
年度/項目 | 売上高 | 売上原価 | 原価率 | 販管費 |
H25年3 | 5,585 | 3,999 | 71.60% | 1,483 |
H24年3 | 6,002 | 4,239 | 70.63% | 1,428 |
H23年3 | 5,180 | 3,727 | 71.95% | 1,245 |
H22年3 | 4,193 | 3,093 | 73.77% | 1,138 |
H21年3 | 5,003 | 3,592 | 71.80% | 1,266 |
H20年3 | 3,980 | 2,983 | 74.95% | 1,173 |
H19年3 | 3,362 | 2,493 | 74.15% | 763 |
H18年3 | 2,862 | 2,305 | 80.54% | 774 |
H17年3 | 3,487 | 2,587 | 74.19% | 779 |
H16年3 | 3,598 | 2,731 | 75.90% | 775 |
H15年3 | 3,581 | 2,736 | 76.40% | 730 |
平成26年3月期 第2四半期決算短信 | ||||
年度/項目 | 売上高 | 売上原価 | 原価率 | 販管費 |
H26第2Q | 1,588,747 | 1,210,239 | 76.18% | 378,507 |
売上原価率は、70%~80%で安定していません。
また、販管費は変動費並に売上高に連動しています。
安定して営業利益を出すようにするには、履歴から推測するに売上原価率を72%以下に抑えないと厳しいでしょうね。
ところがです。
平成26年3月期 第2四半期決算短信の売上原価率
↓
原価率:76.18%
さらに・・・
IRを読み込んでみる
2013-10-31
平成26年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)より
http://www.nihon-s.co.jp/irNews
気になる点をピックアップ
・コスト競争力を活かした営業活動のさらなる強化
→コスト競争力あるか・・・?
・円安効果により、当第2四半期の連結売上高は3,337,000千円
→円安頼みかい・・・
・ベトナムの最低賃金法の改正にともなう給料手当の増加及び生産増加に伴う残業時間の増加、そして円安ベトナムドン高による人件費の大幅な増加の三重苦に直面
→やっぱりコスト競争力無いじゃん・・・
ASEANプロジェクト並びに2018年3月期利益計画の策定に関するお知らせ
http://www.nihon-s.co.jp/irNews
まとめ
・決算からは業績が飛躍する情報は読み取れなかった
・ASEANプロジェクトについては、売上は達成するかもしれないが、現状のままだと利益を達成できる見込みはない
・安い人件費頼みの経営であり申し訳ないですが魅力を感じない
・株主の件でゴタゴタがありそう
・ウェアラブル関連銘柄(時計が)として思惑買いされる可能性がある
コメント
非常に貴重な記事をありがとうございます。
改めて売上や利益などだけではなく原価率や販管費なども複数年比較して傾向を分析する重要性を感じました。
実際の分析に活かしたいと思います。
>IRを読み込んでみる
のツッコミに笑いましたw