Aiming、ドラクエタクトが好調でも、株価の動きがめちゃめちゃ荒いんですけど、どうしてですかね…?
※上記チャート画像はマネックス証券より
理由はいくつかあると推測できますが、一番はソーシャルゲーム市場の成長が鈍化した事が理由に上げられるかなと。それが要因でゲーム関連銘柄は基本的に株価の上値が重いのと、上がると売られやすい。
そういえば、以下でも示されているように2017年位からゲーム関連銘柄は、極端に買われることが少なくなってきて、配信天井もしくは、実際に業績を見てそれに即した(比較的低PER)株価になってますね。
上記画像はファミ通さんより
そうそう。だから、例えばドラクエGOのコロプラさんも、無限の株価の上昇とはならずにほぼほぼ配信天井に近い状態になっている。
二つ目の理由としては、市場が成熟してきた事で、比較対象が多く分析がしやすいため「これくらいのセールスランキングならこれくらいの株価じゃないの?」という市場のコンセンサスがある程度できてしまっているというのも大きな理由でもある。特にドラクエタクトの場合は、既にリリースされているスクエニのFFBEがそれにあたる。国内を二分する人気RPGタイトルであるFFとドラクエのタクティクスRPGというほぼ同じジャンルのゲームがある。つまり、FFBEの動向を見れば、ドラクエタクトの動向もかなりの精度で分析できる可能性が高い。
言われてみれば、確かに…
FFBEの制作会社はgumiでしたね。業績は下記のように、売上200億規模で営業利益が20億前後。これで時価総額が300億前後ですか。これを見てしまうとAimingの株価が時価総額400億円前後で極端に売られ始めるというのも理解できますね。
そういう事。似たような条件で、似たようなゲームが既存にある場合は、大口は、先行してる銘柄の時価総額をベンチマークにして分析してターゲットプライスを算定してる可能性が高い。勿論、各会社によって収益構造は違うので、まったく同じような数字が出てくる訳ではないですが、今回のドラクエタクトは、ゲームバランスも課金構造もよくできたゲームだとは思いますが、FFBEと同じようによくできたゲームだからこそ、ユーザーもある程度限られる事も推測できます。
それにあれだけ大ヒットしたドラクエGOのコロプラでさえ、去年の配信後が天井でこの株価の動き。
※上記画像はマネックス証券さんより
さらに業績も直近でこの数字を叩いてもしても、上値を買う動きが全く見られない。
これは痺れますね…。
さらに三つ目の理由として考えられるのが…
まだあるんですか…
うむ…
これが一番大きいと思うのだが、ドラクエタクトは、AimingのIP(知的財産権)じゃないという事。ドラクエはあくまでもスクエニのコンテンツという事。つまり、タクトが相応にヒットしたとしても、一本足打法でしか無く今後の新作ゲームでAimingを多用すれば話は別ですが、現状の動向を見る限りその可能性は低い。そうなるとドラクエタクトだけでは今後は尻つぼみになり売上は逓減していくと考えられるため、直近で良い数字を出したとしても低PERの評価しかされない可能性が高い。
という事は…?
まとめると
①ゲームセクターの国内市場の成長がほぼ頭打ち。
→上値を買う資金が入り難い
②競合他社からの情報で容易に業績が推測できる。ゲームが似ているためgumiなどど比較しやすい。
→業界的なフェアバリューが算定されやすいため上値が重くなりやすい
③オリジナルコンテンツではないため今後の飛躍的な成長があまり期待できない。
→②で算定された株価より上を買う動きは出難い
上記の事から、現時点だと時価総額300億~400億前後で評価される可能性が高い。
ありがとうございます!
コメント
説得力があって勉強になります。ありがとうございました。