日本通信(9424)の平成26年3月期 第3四半期決算に注目してみる。

平成26年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120140123090002.pdf

 

業績について概観

普通・・・。まぁ、概ね予想通りかな?
ただ昔の日本通信を知ってる人から見れば驚異的に業績がいいですけどね・・・。

当四半期決算に関する定性的情報

・MVNO事業者は、354社(そんなにいるんだw)
・MVNO市場の認知度は格段に向上し、それに伴い、市場規模は急速に拡大
・市場が成長しなければ、結局は当社の成長に限界を設けてしまう
・月額1,560円(税別)の基本料で携帯電話番号(090、080、070番号)による通話をでき、しかもデータ通信は無料
・オプションとして月額1,560円(税別)で3GBまで高速データ通信が使えます
・当社は、従来の携帯電話番号をそのまま使えるMNP制度(携帯電話番号ポータビリティ制度)に対応した事業者
・MNPで他の携帯電話事業者から移行してくるお客様が増加
・売上高は、2,845百万円(前年同四半期は2,662百万円)、セグメント利益は1,083百万円(前年同四半期は711百万円)を計上

あぁ、セグメント利益の利益率めちゃくちゃいいな。これ売上げが伸びたら利益の伸びが半端ないと思う。

後、MVNO市場に354社も参入ってことは相当美味しい市場ってことですね。

 

財政状態に関する説明

・営業活動によるキャッシュ・フローは127百万円の収入(前年同四半期は152百万円の収入)

営業CFがプラスなら好感が持てる。DOCOMO関連の仮払い金とかはどうでもいいかな。

 

繰延税金資産の計上に関するお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120140204099119.pdf

2.今後の見通し

本件により、四半期純利益が 95 百万円増加していますが、2013年5月9日の「平成 25 年3月期決算短信」で公表しました通期連結業績予想については、保守的に従前どおりとし、修正はありません。

ふーんって感じ。

ちなみにですが、繰り延べ税金資産とは?

税効果会計の知識が無いと理解が難しいかもしれませんが、簡単に言うと最終的な純利益というものは、「法人税等調整額」などの調整後の数値です。
繰り延べ税金資産とは、税金の支払額と会計上の損益から計算される課税額に差異が生じる場合があります。その時に払いすぎた税金を資産に計上しておく勘定科目です。

↓計上した場合の処理は、これですね。
繰り延べ税金資産-2

業績には影響しないものなんですが、ひとつだけ着目する点があります。
それは、繰延税金資産を計上できるということは、ほぼ確実に黒字になるってことです。

単純な会計上の操作なので本来はそれで株価があがるものではないですが市場は分からないものです。

後は、場中に株式分割発表してますね。

株式分割、単元株制度の効力発生日および定款の一部変更に関するお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120140204099125.pdf

 

トヨタが上方修正を出したことや、為替が落ち着いた事。それに日経先物も反転していることより明日はGU(ギャップアップ)で始まりそうだなという感触。

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