獄長!ドイツの株価指数が急落してますけど、これはどう考えればいいんですかね?まぁ、ドイツだけじゃなくて、フランスもイギリスもというか欧州が全体的に下げ始めてますけど…
上記画像はSBI証券より
きっかけは、先週からドイツで新型コロナウイルスの感染者が急増し始めた事ですね。
上記画像はロイターより
日本の対策は遅れてる!!!欧州を見習えと言ってた皆さんはお元気ですかね…まぁその話はいいんですけど、しかし急激に増加してきましたね。なんでなんですかね?
まぁあんまりマスクしてない事や気温の低下もあるんじゃないかな?とは思ってますけど、アジアではそこまで致命的な状況になっていないのに比較して欧州はとんでもないことになってますよね…
その辺の理由もいまだによくわかって無いですよね…
今回はそういう医学的な話はちょっと脇に置いておいてですね。欧州の株価が急落している理由ですね。まぁコロナ再拡大だけを理由にすると簡単なんですけど…いくつか理由があると思ってます。
まずは、今回の再拡大で、当初の予定だった年後半もしくは年明けからの回復が絶望的になったためのシナリオ修正です。
そういえば、スウェーデンの例もありますし、ある程度感染して落ち着けば大丈夫みたいな空気にはなってましたね。
そう。でも、今回の急激な新規感染者数の増加で、新型コロナのパンデミックが徐々に収束し、本格的な景気回復へスムーズに移行というシナリオが延期されることになりました。
これによって不透明感が増加した事になります。
まぁ、経済学的には、先が見えない事を嫌いますからね…
上記の件に合わせてもう一つ理由があります。先ほども述べましたが、新型コロナウイルスの感染は徐々に収束して年初位からは、徐々に回復へ向かうシナリオだったという事です。
つまり、政府の財政支援政策もそれに合わせたもの(パンデミック緊急購入プログラム)になっているという事です。貸出に対しての政府保証や巨額の国債の買入などです。アメリカもやってるやつですね。
そういえば、そんな話でてましたね。
欧州各国で、債務のモラトリアム、政府保証、一時帰休プログラムなどの支援策の性急な縮小が懸念されている事です。ECBのラガルド総裁はそれを懸念して、支援策の継続むしろ拡大(一層の刺激策)を講じる必要性を訴えていますね。
そして、そんな状況の中でこれです。
欧州の金融機関が与信基準の厳格化です。まぁ不景気になるとみんな同じ行動を取るのは分かっている事ですけど、自分だけ逃げたくて与信を厳格化を同時期に取ると、結局みんな死んでしまうという合成の誤謬で有名なパターンになる可能性が高くなっているという事ですね。
まぁ気持ちは分かりますけどね…実際に倒産する企業も頻発してますし、アメリカだと債務をパンパンに膨らませた企業が今回倒産したら、貸付の1割くらいしか回収できない!って話でてましたしね。
そういう事。直近の緩々融資のせいで、貸付の質が急激に低下していた現実を今後は受け止めないといけない訳で、さらなる政府支援が要求される所ですが、いわゆる大企業救済系の支援策は反発も多く容易ではないです。
ただこのご時世なので、すんなり通る可能性もあります。
という事は?
ECBが追加の経済対策を大規模に行えば、株価は期待で持ち直す可能性が高いです。
つまり、今年何回も見たジャブジャブへの政策期待ですね。
そういう事。そうなるとコロナの新規拡大だけを見て、欧州の政策の動向を注視しないで空売りすると痛い目に合うという事です。
ありがとうございます。参考にします。
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