軍靴の音が聞こえる いつか来た道

コラム

軍靴の音が聞こえる いつか来た道

プリンシパルのない日本

今日はラーメン屋で、白州次郎さんの「プリンシプルのない日本 (新潮文庫)」という本を読んでいました。色々と思うことがあったので、久々に投資には関係の無い話

直近で、安保法制云々の話などでなんだか盛り上っています。某共産党の方は地方選挙の選挙カーで戦争法案反対とか言ってましたが・・・地方選挙は国政にあまり関係無いんだけど・・・(影響はしますが)とは思いながら聞いていました。

軍隊を持たないと平和になるという全く根拠の無い方々の論理は、さておいて現実を見るとします。

日本の安全保障について

敗戦からもう70年になるんですね。私は戦争世代ではないので、当時の悲惨さは分かりませんが、戦争したいかしたくないかと聞かれれば、「したくない」に決まってます。防衛費だって、そこに浪費しないで済むならしない方がいいです。そうすれば、5兆円の国費が他に回せる事になります。

しかし、それは非現実的な話です。

ラーメン屋で桜海老の塩ラーメンを食べながら思っていたのは、今後の安全保障において日本の方向性としては以下の5つになるかと思います

1、アメリカの子分扱いで現状維持
2、完全に自主防衛でアメリカの傘下からの離脱
3、軍備を縮小してアメリカから離脱して某国の侵略を許す
4、インドなどと手を組みアジア防衛機関の設立
5、その他の道を模索

どう見ても「3」の選択肢は無いのですが、一応いれておきました。ただどの選択肢をとったとしてもデメリットは多くあるものです。そうなれば、3を除いた1~5のうちの選択肢で、どれを選択するかは日本が国家としてどうあるべきか?というプリンシパルを問われる事になります。

つまり、独立なんてしなくていいし経済的な繁栄が一番だよ。なるべく某国の力を借りて穏便にやり過ごせればいい!というなら「1」でしょう。

いやいやアメリカだって、いつ日本を裏切るか分からない!結局自国の事は、自国でなんとかしなきゃいけないんだ!っていうなら「2」か「4」でしょう。

いやいや他にというなら「5」を検討するべきでしょう。

一応ですが、某隣国と恒久的な平和条約を結んで領土の問題も全て解決して、絶対にお互いに戦争おこしません!という確約が出来るなら「3」もあるかとは思いますが現実的じゃないですね。

大きな焦点は、日本へのアメリカの影響力をどうするのか?という点でしょう。ここで問われるのが日本としてのプリンシパルなんでしょうが、歴代の政権から全くどうしたいのか見えてこないですね。殆どが、アメリカに擦り寄るか中国に擦り寄るかの選択肢になってます。

安保の解釈云々よりも、もっと大きなこと「そもそも日本はどうあるべきなのか?」これを改めて問う必要があると思う。

そもそも日本はどうあるべきなのか?

個人的には軍事費に多くの税金が浪費されるのは嫌なので、アメリカの(緩やかな)庇護の下で経済的繁栄を少しでも長く謳歌したいと思っています。その辺は、いろいろな価値観があるので、こうするべき!とはいえないですが、上記で上げた「3」の選択肢だけは論外だと思っています。

白州さんの言葉を借りるなら(P223~P224)

私が政府であるならば、私は国民にいうだろう。安保を廃止して自分のふところ勘定で防備をすれば、いくらかかる。この費用は当然国民の税金から出てくるのだから、国民の所得税は○○パーセント増加、物品税は○○パーセント増加、云々と。なぜもっと具体的な数字で、というより、自分で防備をやったらいくら税金が増えると国民に説明しないのか。税金が増えて、我々の生活が今よりぐっと苦しくなっても、なお外国の軍隊を国内に駐留さすよりもいいというのが国民の総意なら、安保など解消すべし。安保の賛成派も反対派もヒステリー■の喧嘩みたいな議論はやめるべしと私は思う。

安保の話から少し飛びますが、争いの多くの原因は貧困です。このまま日本の国債が増加していくと、どうなるか?もう一度冷静に議論するべきだと思います。そうしないといつか「軍靴の音が聞こえる いつか来た道」になるような気がしています。本当の貧しさに直面したら、「日本が平和を愛する国」なんて幻想は簡単に吹き飛んでしまいます。後、安倍さんの(後ろにいる人)狙いは、軍産複合体の復活だと踏んでいます。外れたら良い予想ですが・・・

そして、もっと選挙にいって政治に積極的に関わるべきだと思います。

長くなってきたのでこの辺にします。ただのぼやきでした。

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