獄長!今度は、チェンジです。このトールハンマーのような下げはいったい何が原因だったと考えてますか?
上記チャートはマネックス証券さんより
そうなんですね?
チェンジが急落した9月28日ですが、あの日は確かに他の銘柄も引きずられて下げましたが、思ったほど下げず後場には色々な新興ハイグロース株の買戻しが入りました。要するにチェンジだけ極端に売られただけという日でした。
確かにそうでしたね。
そうなると、地合いの下げを理由にする事は難しいですし、あのタイミングで上げすぎたから急激に叩き売られたってのもなんだかタイミング的には不自然です。決算の数字を理由に買われすぎたからというなら理解できますけど。
まぁ言われてみれば…
なので、チェンジ個別の理由を元に、裏でネガティブなレポートが出たんじゃないかなと推測します。
そういうのって、表に全く出てこないですから、「なんだかよく分からないけど」叩き売られたっていう事実のみ把握できる感じですよね。
まぁそれを言っても仕方無いので、まずはチェンジの決算を見たいと思います。
8月12日に開示された3Qの数字ですが、めちゃめちゃいいですね。ここから12日終値4,450円から12,000円オーバーまで株価上昇が始まったわけです。現在は8,750円ですから、それでも上昇の開始から見れば倍以上の株価は維持してる訳です。
確かに数字いいですよね。ちょっとびっくりしました。
まぁ確かに良いですが、短信の中身を見ると…あれ?ってなります。
トランスフォーメーション事業は、システム開発(DX)関連事業で、パブリテック事業は色々上げてますが、ふるさと納税をメインとした事業セクターです。
上記を見ると分かるのですが、利益の8割がふるさと納税関連事業での利益です。つまりDX関連銘柄の本命のような扱いをされてますが、チェンジは収益のほとんどふるさと納税に依存した構造になってます。
ましてや、システム開発セクター関しては言えば、増収減益で、好調とは言い難い状況です。個人的には、ちょっと微妙だなという印象を受ける事業構造になってます。
ふるさと納税が、今後無限の成長を遂げる可能性は無いですか?
無いですね。
そうなんですか?
元々、あの制度は色々と問題点が多かったのと、あまりにも規模が膨らみ過ぎると、今後は、歳入が減少した自治体からの反発が非常に強くなり、どこかでバランスをとる必要が出てくるからです。
となると、2015年位から始まったふるさと納税制度の拡大もそろそろ天井を迎える可能性が高いと?
そういう事。というわけで、この日経スタイルさんの記事を読んでみてください。「伸びしろはまだあるだろうが、上限に近い所まで来ている」との言葉です。実際、ふるさと納税で5000億規模になれば、ちょっとの偏りで色々な自治体が無視できない影響を被ることになるでしょうから、近いうちに調整的な制度の見直しが入る可能性は高いでしょう。
また上記の記事は、8月30日に出ており、チェンジの株価が急激に崩れたのはその一か月後ですが、基本的にふるさと納税一本足打法の企業であり、その市場がほぼ天井を打ったという見方がある以上は、それに沿ったレポートが裏で出たのでは?と考える事自体は大きく間違っていないと考えます。
まぁ、そういわれてみれば確かに…
まぁ、たしかにふるさと納税の市場成長が今後鈍化して、天井を迎えるのが近いとするならば、今後PERは急速に低下して、15倍前後まで抑えられる可能性が高いという事ですね。
すぐにそうなると言う訳ではないですが、ふるさと納税の市場規模の成長が今後鈍化するという前提で考えるとならば、そういう動きになる可能性が高く、今後決算でいい数字が出たとしても、今までのようなグロース株としての評価がされない可能性が高そうだなという印象です。
ありがとうございます。一つの見解として頭にいれておきますね。
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