(株)フルキャストホールディングス(4848)
短期の人材サービストップ。日々紹介と雇用管理業務代行に主力事業を移行中。警備業務請負も。
(※上記特色は、yahooファイナンスより引用)
株価:307円(15:00)
前日比+80円(+35.24%)
25日移動平均価格:259円
25日移動平均乖離率:+18.53%
株式時価総額:118億円
フルキャストHD:(訂正)剰余金の配当に関するお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120140214007312.pdf
2014/2/14 19:00
フルキャストHD:平成25年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120140205000391.pdf
2014/2/14 15:05
フルキャストHD:定款の一部変更に関するお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120140214006916.pdf
2014/2/14 15:05
業績の概要
↓時事通信さんより
◎フルキャストHD、13年12月期連結純利益 4億8000万円
時事通信
フルキャストホールディングス12月期連結決算(日本基準)
(2013年1月1日~2013年12月31日) 2月14日発表
2013年12月期 2014年12月期予想
売上高 174億6200万円
(368億9600万円) (---)
営業利益 3億3800万円 8億5100万円(上限)
(17億7900万円) (151.7%増)
経常利益 5億7800万円
(17億7200万円) (---)
純利益 4億8000万円
(14億2700万円) (---)
1株当たり利益 12円48銭
(37円08銭)
見るべき点の整理
・前期PER:24.5倍
・今期予想営業利益:705~851百万円
・連結キャッシュ・フローの状況
・剰余金の配当
PER(株価収益率)について
今日の終値基準ですと、当期純利益が480百万円ですのでPER24.5倍になります。
これがいいのか悪いのか?という見方ですが基本的には業界平均と比較します。
フルキャストの所属業種:サービス業
サービス業の平均PER:約24倍
ちなみに人材派遣だけで抜き出すと、10倍~30倍って感じです。
つまり「前期PER:24.5倍」は若干割高なくらいです。
つまりこの株価でもそんなに問題はありません。
別に前期の利益だと割安でもないんですけどね。
予想営業利益について
今期予想営業利益:705~851百万円
変化額:338 → 705~851
ほぼ倍増予想です。
純利益がどうなるかですが特別損失は今期PLを見ても継続して発生要因はなさそうです。よって、営業外収益が240百万円乗ってくるとは思いますので来期の税金等調整前当期純利益は、「945~1091」程度?
簡便的に、1000百万円とします。特別損失はなさそうですので、今期の法人税等調整額などより0.73かけしますと、当期純利益「730百万円」くらいかな?
そうすると予想PER:16倍程度になります。
まぁ、割安かな~?という程度
キャッシュフロー計算書について
実は、買いを入れたのはここを見てです。
連結キャッシュ・フローの状況(25年12月期)
営業活動:509百万円
投資活動:101百万円
財務活動:-
あれ?なんで財務活動のCFが「-」ってなってるの?
と思いCF計算書の詳細を見てみます。
…財務CFがなにもない。
む?もしかしてと思いBSの負債の欄を確認
流動負債
短期借入金 1,000 → 1,000(変化無し)
未払金 816 → 561(減少)
未払費用 541 → 543(微増)
固定負債
長期借入金 無し
ちなみに短期借入金に注があったので見てみると
当社は、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行4行と当座貸越契約を締結しております。当連結会計年度末における当座貸越契約に係る借入金未実行残高は次のとおりであります。
前連結会計年度
(平成24年12月31日)
当連結会計年度
(平成25年12月31日)
当座貸越極度額の総額 2,600百万円 2,600百万円
借入実行額 1,000 〃 1,000 〃
差引額 1,600百万円 1,600百万円
あぁ、全く使っていないのね。
念のため期末現金を見てみると「4,763百万円」
健全過ぎる…(むしろ飛ばしを疑うレベル)
つまり営業CFがプラスの無借金経営です。
剰余金の配当
配当の内容
基準日:平成25年12月31日
1株当たり配当金:14円
配当金の総額:539百万円
効力発生日:平成25年3月14日
配当原資:利益剰余金
これについてはこれからの株主は関係ないのでスルーします。
それよりも大事なのは下記です。
理由
当社は、中長期的に株式を保有していただけるよう株主に対する利益還元を経営の重要な課題の1つとして位置付けております。 株主に対する利益還元は、翌年度以降の業績動向と利益成長等を考慮に入れたうえで、株主への還元と資本効率の向上に資する剰余金の配当及び自己株式の取得を選択肢とし、業績に応じた成果配分を基本的な方針といたします。今後は、配当と自己株式取得を合わせた総還元性向50%を新たな目標指標とし、株主への利益還元の充実を図って参ります。
要点抜き出し
・中長期的に株式を保有していただけるよう株主に対する利益還元
・総還元性向50%を新たな目標指標
つまり明確に株主対策しますよ!って宣言しています。
じゃあ、株主って誰だっけ?と思い確認
(株)ヒラノ・アソシエイツ 128(32.5)
光通信 60(15.1)
日本証券金融 11 (3.0)
平野岳史 11 (2.8)
自社(自己株口) 11 (2.8)
日本トラスティ信託口 6 (1.6)
(有)テン・アソシエイツ 6 (1.5)
(有)ダイキ・アソシエイツ 6 (1.5)
(有)アナン・アソシエイツ 4 (1.1)
長谷川聡 3 (0.8)
そして、浮動株:12.1%
その他の思惑について
時事通信は「有期雇用、10年に延長=無期転換ルール見直し-厚労省」との見出しで、こう報じた。
http://53317837.at.webry.info/201402/article_17.html
派遣法改正案と有期雇用の特別措置法案は3月提出へ – インタビュー&スペシャル
http://www.excite.co.jp/News/society_clm/20140217/Advancenews_interview201402_post-262.html?utm_source=news_i&utm_campaign=fromapp&utm_medium=twitter
労働法制関係は、①労働者派遣法改正案(派遣法)、②有期雇用の特別措置法案(有期特別法)、③パートタイム労働法改正案(パート法)、④労働安全衛生法改正案(安衛法)――の4本で、いずれも予算関連法案の成立後に審議入り
まとめ
・この会社が来期増益自体がサプライズ
・でも、業績自体はそこまで買われるものではない
・ほぼ無借金経営でキャッシュフローも潤沢
・大株主に光通信が入っている
・浮動株が12.1%と少ない
・配当重視を明言したので中長期保有株主が増加は明白
・日雇い派遣からの撤退で事業リスクが低減
・派遣法改正の思惑でそろそろ動きそう
しかし、今日急騰するとは思っていませんでした。
明日は、GDですかね?
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